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2008年8月1日
“ミドルマネジャーのための誌上メンタリングーその7”
部下支援は、相手を知ることから始まる:“心のクセ(認知のゆがみ)を把握せよ!”
< 認知療法に学ぶ >

「人は、見たいものだけを見、聞きたいものだけを聞く」とよく言われますが、往々にして私達の物事に対する認知は、常にバイアス(偏りや歪み)がかかっている状態なのです。
 精神療法の一つに認知療法というのがありますが、認知療法とは、「認知のゆがみによって、感情、行動の障害が生じる」との考えにもとづき、「認知のゆがみを修正することによって障害となる感情や行動を、その場に適したものに変化させる」ことを目的とした心理療法のことを言います。
 実は、健常な人間にも大なり小なり認知のゆがみがあり、認知療法の基本的な知識、特に認知のゆがみのパターンを知っておくことにより、自身や部下の囚われを理解し、適切な指導ができるようになります。

<代表的な認知のゆがみのパターンを知る >
1.二分思考
ほとんどの問題は、白か黒かのどちらかに決めることはできず、事実はそれらの中間にあるものですが、物事を見るときに、「白か黒か」という2つに1つの見方をしてしまうことを「二分思考」といいます。
このタイプの人間は、自分のやった仕事に少しの欠点が見つかっても、「完全な失敗だ」と思い込んでしまいます。

2.マイナス化思考
単によいことを無視するだけでなく、なんでもないことやよい出来事を悪い出来事にすり替えてしまう思考です。例えば、自分は能力がないと考えている人が、仕事がうまくいっても「これはまぐれに違いない」と考え、仕事がうまくいかないときは、「やっぱり、自分はダメなんだ」と考えてしまうのです。

3.心のフィルター
1つの良くないことにこだわってくよくよ考え、他のことはすべて無視してしまうことを言います。ちょうど1滴のインクがコップ全体の水を黒くしてしまう様子に似ていることから「心のサングラス」と言われることもあります。

4.誇大視と過小評価
自分の短所や失敗を大げさに考え,逆に長所や成功したことをあまり評価しないことを言います。たいしたことのない小さなミスをおかして、「これですべて台無しだ・・・」と考えるようなケースです。

5.感情的決めつけ
自分の感情が現実をリアルに反映して、事実を証明する証拠であるかのように考えてしまうことを言います。例えば、「不安を感じている。だから失敗するに違いない。」というようなパターンです。

6.すべき思考
何かやろうとする時に「〜すべき]、「〜すべきでない」と考えることを言います。自分ができなかった場合には、あたかも自分が罰せられたように感じてしまいます。この「すべき思考」を他人に向けると、他人の価値基準とはたいていの場合は合致しないので、イライラや怒りを感じるようになったります。
< ゆがみを知って、自ら気づく >

さて、あなた自身について、いくつぐらい心当たりがありましたか。通常は、一つのパターンだけではなく、いくつものパターンが複合的に現れています。
ここでご紹介した他にもゆがみのパターンは存在しますが、大切なのは、ゆがみを「間違い」として正そうとするのではなく、ゆがみを認識して、自らがそのゆがみを持つ存在であることを受け入れた上で修正していく姿勢を持つことだと思います。
 ですから、部下に対して直接的にゆがみを指摘するようなことは、返って反発を食らうだけで、何の効果もありません。そうではなく、本人がそのゆがみを認識できるような間接的な支援をしてあげましょう。ゆがみに気づくような質問をする等の方法が効果的ではないでしょうか。是非、試してみて下さい。

株式会社ジェック 発行「行動人」 執筆中


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大野雅之
NPO法人国際メンターシップ協会・理事
国際メンターシップグラジュエートスクール・副学長
統合共育研究所・所長
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